SESは負け組なのか？負け組の会社にある特徴3つと対策方法を解説

まず結論をお伝えすると、SESだからといって負け組ではないです！

あくまでSESは、客先のシステム開発を手伝うサービスの1つ。

負け組かどうかは会社次第だからです。

とはいえ、SESが負け組といわれてしまう理由は気になりますよね？

そんな今回は、SESの負け組について以下4つをまとめました。

これから転職を考えている人はもちろん、IT業界への就職を考えている新卒の方も必見ですよ。

SESが負け組といわれる理由

なぜSESは負け組といわれるのか？

本章では、SESが負け組といわれる理由を3つ紹介します。

①：多重下請け構造の底辺だから

SESが負け組といわれる理由は、IT業界の多重下請け構造でもっとも下に位置するからです。

下請けになるほど立場が弱いため、底辺のSES企業だと以下のような問題がおこります。

とはいえ、すべてのSES企業が底辺の下請けではないです。

元請けや2次請けのSES企業もあれば、4次請けや5次請けの会社もありますので。

同じSES企業でも、会社によって立ち位置が違うのは覚えておきましょう。

②：客先常駐をしなければならない

SESが負け組といわれるのは、客先常駐をしなければならないからです。

客先では同じ会社の社員としてではなく、あくまで「派遣の人」として扱われてしまいます。

また、はたらく現場によっては、次のようなストレスを感じることもあるでしょう。

ただし、最近ではSESの働き方は変化してきました。

テレワークで客先常駐をしなくなったり、働く案件を選べる「案件選択制度」のある会社も増えています。

SESだからといって、必ず客先常駐をする必要はなくなってきているんですよ。

③：中間マージンが取られて年収が低い

下請けすぎるSES企業ほど、エンジニアの年収は低くなります。

仲介する間の会社にマージン（利益）を取られるため、会社の利益が減り、エンジニアの給料に還元できないからです。

仮に同じ仕事をするエンジニアでも、会社の立ち位置によって年収はぜんぜん違います。

仲介企業が1社～2社減るだけで、年収は100万以上も変わるという意見もありますからね。

日本の20代のSEの平均年収は、
413万円。

多重下請け構造がなくなれば、
100万は上がる気がする。

— じゅんちゃん社長🍑元SEのキャリアコーチ (@junichiro_ozaki) June 18, 2019

とはいえ、あくまで中間マージンを多く取られるのは下請けすぎるSES企業です。

年収の高いSES企業もあるため、立ち位置が上の会社に入れば、負け組にはなりません。

SESで上の立ち位置の会社を探すには、IT転職エージェントを使うのがおすすめです。

希望にあった会社を紹介してくれるため、ぜひ活用しましょう。

SESは負け組じゃない理由

冒頭でも書いたとおり、SESは負け組ではないです。

あくまで会社によって違うため、「SES＝負け組」という考えは捨てましょう。

そんな本章では、SESが負け組じゃない理由を3つ紹介します。

①：SESには優良企業がある

まずお伝えしたいのが、SESには優良企業があるということ。

たとえば、以下の5社は平均年収が高いSESのおすすめ企業です。

会社	平均年収
日本プロセス	699万
鈴与シンワート	631万
NSD	652万
ソルクシーズ	614万
アルファシステムズ	604万

元請け・2次請けのプロジェクトも多く、他のSES企業に比べると将来性は高いでしょう。

SESの優良企業の見分け方は、以下のとおりです。

詳しくは、SESホワイト優良企業ランキングを紹介した記事でで解説していますので、ぜひご覧ください。

②：案件を選べる会社がある

SESには案件を選べる会社があるのは知っていましたか？

エンジニアの希望を聞いて、それに見合った案件を探してきてくれる会社です。

実際に、案件を選べているSESエンジニアのコメントをみてみましょう。

SES、東京でやるならありやな。
これだけいい待遇で働けるなら全然いい。
エンジニアファーストで案件選べるしキャリアのこと考えてくれるって素晴らしい。👏#エンジニア転職

— 鈴木まさひろ (@M_Suzuki_IT) June 21, 2022

ちなみに今はSESやってるけど、会社の意向で変なプロジェクトにアサインされることもないし、自分で案件を選べるし、現場でもそれなりに発言力とか決定権を与えてくれてるので割とのびのびと仕事してますよ

— けんたろ＠田舎のSESエンジニア (@kentaorw_web) January 21, 2022

案件を選べる会社は、エンジニアを大切に考えてくれるホワイト企業です。

ちなみに、案件を選べる会社は、求人に「案件選択制度」と書いてあるかで判断できます。

マイナビ転職の求人を見てみると、以下のように書かれています。

ほかにも、案件を選べるSES企業の一部を紹介します。

案件が選べるかどうかは会社次第です。

エンジニア転職に強いマイナビIT AGENT やレバテックキャリア なら、案件を選べる会社紹介してくれるので、ぜひ使ってみましょう。

③：テレワークで客先常駐をしなくなった

新型コロナウイルスの影響もあり、IT業界ではテレワークが普及しました。

在宅勤務を推奨する現場が増えたため、SESでも客先常駐をすることなくテレワークで働けるようになったのです。

実際、マイナビ転職で求人を見てみると、テレワーク可の求人がいくつもあります。

SESではテレワークはできないと言われていましたが、あたり前のように在宅で仕事をしているエンジニアもいます。

また、テレワークが普及したことにより、SESエンジニアの働き方も変わってきました。

客先に必ず常駐しなければならなかった昔に比べ、今のSESは柔軟な働き方ができるようになっています。

SESで負け組の会社の特徴

本章では、入ってはいけない負け組のSES企業を紹介していきます。

①：4次請け以下の仕事しかない

4次請け以下の仕事しかないSES企業は、負け組の可能性が高いです。

下請けすぎるほど立場が弱く、年収も低くなるので、将来性もありません。

負け組のSES企業に入らないためには、元請け〜3次請けの案件が多い会社を探しましょう。

あなたの会社が4次請け以下のプロジェクトばかりなら、転職も検討したほうがいいですよ。

②：エンジニア経験者が増えていない

エンジニア経験者が増えていないSES企業も注意しましょう。

SESは客先にエンジニアを派遣するビジネスのため、スキルのある経験者がいないと高い報酬がもらえません。

「高い報酬がもらえない＝売上・利益が低い」ため、会社の成長も期待できません。

また、エンジニア経験者が増えないということは、「魅力がない会社」か「人がすぐ辞めるブラック企業」ということです。

あくまで目安ですが、エンジニア経験者の採用が全体の50%以上できていれば優良企業です。

社員が増えていることをアピールする会社もありますが、それは注意してください。

社員が増えていても、未経験を大量に採用しているだけの可能性があるので、しっかり確認しましょう。

③：IT未経験の研修が1ヶ月未満

IT未経験向けの研修が1ヶ月に満たない会社も注意してください。

会社だけではなく、あなたも負け組になる可能性があります。

専門職であるエンジニアの仕事をするのに、たったの1ヶ月しか研修がなければ通用しません。

満足な仕事ができず、エンジニアの仕事がつらいと感じてしまうでしょう。

また、「研修がしっかりしている」といいながら、内容がひどい会社もあります。

未経験からSES企業へ転職する場合は、技術の研修が2ヵ月以上ある会社を選びましょう。

以下のIT転職エージェントなら、未経験の研修が充実した会社を紹介してもらえますよ。

SESで負け組の会社に入らない方法

SESで負け組の会社に入りたくないなら、IT転職エージェントを活用しましょう。

IT転職エージェントは、会社の内情を知っているため、避けた方が良い「負け組企業」を知っていますので。

自分で見極めようと思っても、求人サイトに必要な情報がすべてのっているわけでないので、むずかしいです。

情報をしっかり集めず、求人サイトだけで判断すると「入ったらブラック企業だった」となりかねません。

IT転職エージェントなら、独自のパイプで集めた多くの情報をもとに優良企業を紹介してくれるので、安心できます。

本気で優良企業へ入りたいなら、IT転職エージェントを上手に活用しましょう。

SESは負け組なのか？まとめ

本記事では、SESが負け組といわれる理由と解決方法を紹介しました。

改めてお伝えすると、「SES＝負け組」ではなく、会社によって違います。

もし、あなたの会社が負け組の特徴に当てはまるなら、若いうちに転職した方が良いでしょう。

「今はまだ大丈夫」と思っていても、年齢を重ねてからでは、転職もキャリアアップもむずかしくなります。

負け組の会社から脱出したいなら、早く行動することが大切です。

まずは、IT転職に詳しいアドバイザーに相談することから始めてみましょう。